~ 玖 ~

「恥じるな 生きてる奴が勝ちなんだ」
掲載:週間少年ジャンプ
著者:

第9巻 ~遊郭潜入大作戦~


魘夢との戦いから帰還し、再び胡蝶の屋敷にて療養と特訓を行っていた炭治郎、善逸、伊之助の三名は、潜入捜査の為の要員を補充しに訪れた「音柱」宇髄 天元(うずい てんげん)に同行する事となる。

変装した上で吉原の遊郭に潜入した三名は、上弦の鬼と思われる遊女と、その「分身」に遭遇するが、善逸、伊之助、宇髄が分身への対応に追われた結果、炭治郎単独で本体の鬼との交戦を余儀なくされる。

「水の呼吸」の技だけでは上弦の鬼に太刀打ちできないと判断した炭治郎は、下弦の累と魘夢に対して有効だった「ヒノカミ神楽」の技を繰り出して応戦するが、決定的な体力不足によってジリジリと追い詰められてゆく。

解説と感想

えー、ワタクシ、先の第8巻の感想で柱の面々を「キチガイの集まり」と表現しましたが、本巻に登場する音柱・宇髄 天元は、どちらかと言えば「最もキチッていた人物」でありまして、そんな問題アリアリな人物の任務に同行する展開になるとは、全く以て予想外でありました。

特に、なんだかんだと言いつつも柱としての矜持と手本をビシッと示してみせた煉獄のアニキ(?)の次に登場するワケですから、どうしたって悪い意味での先入観は拭えないままであったのですが…

しかし、第6巻で当主である産屋敷 耀哉が「鬼殺隊の柱たちは当然抜きん出た才能がある」と言及していた通り、いくらなんでも「単なるキチガイ」という事はありません。
少なくとも、知略という事に関しては煉獄よりも(あるいは他の柱達よりも)上であるらしく、「敵の戦力が未知数である内は無謀な突撃はせず、地道に情報を収集して少しずつ敵を追い詰める」という、実にクールな面を見せてくれます。

実を言いますと、この巻で登場する女の鬼が本当に上弦であるのかどうかは、ちょいと微妙なところではありますが、煉獄に続いて柱のお手並みを拝見する意味でも、そして、炭治郎達の「レベル上げ」という意味でも、本巻は今後の展開を予想する上での重要なマッチアップとなるでしょう。

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TVアニメ「遊郭編」が12月5日から放送開始

ファン待望のアニメ第2期である「遊郭編」が、来る2021年12月5日(日)の23時15分より全国フジテレビ系列にて一斉放送開始となります!!
(TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビは12月11日同時刻より放送開始)


いやぁ~、しかし、随分と引っ張りましたねぇ(´∀`;)
なにしろ、第1期である「立志編」が放送されたのが2019年の4月~9月ですよ??

いくら、劇場版「無限列車編」を間に挟んだとはいえ、そこから数えたって1年以上の時間が経過しているワケですから、

「制作を担当したufotableの脱税事件が足枷となってスポンサー集めが難航したのでは…」

などと、我々ファンが憶測したとしても無理からぬことではないかと思います。


でもまぁ、時間が掛かっただけあって、上記のPVを見る限りは我々の期待を裏切らないクォリティーに仕上がっている様子ですので、頭を切り替えて作品の世界に没頭しようではありませんか。

個人的には、原作の誌面の上でさえ流れるような攻防動作を見せつけてくれた妓夫太郎が、アニメでは一体、どれほどの躍動感を伴って描かれるのか…今から大いに興奮しています!!

初回の放送を見逃した方に朗報

もちろん、長らく待たされたファンとしては絶対に見逃せない「遊郭編」の初回放送ですが、よりにもよって日曜日の夜11時過ぎという、目を開けているのが辛くなる時間帯なのが心配のタネです。

中には必ず「寝落ち」してしまったり、あるいは録画の手続きを間違えて録画できていなかったりする方がいらっしゃると思います、が…ここで朗報!!

「AbemaTV」(アベマテレビ)のアニメチャンネルに於いて、テレビ放送終了直後の12月6日午前1時より「遊郭編」の配信が開始となります!!


是非とも、この機会に下記のリンクから「ABEMAプレミアム」に加入して「広告一切なし」のノンストップ配信を楽しんで下さい。


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※登録終了後、12月6日の午前1時より下記のURLにて「遊郭編」が配信されます。
https://abema.tv/video/title/26-150

【次巻】鬼滅の刃 第10巻 ~人間と鬼~
【前巻】鬼滅の刃 第8巻 ~上弦の力・柱の力~