~ Tokyo Ghoul returning with the great betrayal ~

本記事は「東京喰種:re」(トーキョーグール アールイー)の原作漫画第13巻の解説と感想(若干のネタバレを含む)です。

本作をアニメで初めて知った方は、参考にして下さい。

掲載:週刊ヤングジャンプ
著者:

第13巻 あらすじ

表紙:鈴谷 什造
【収録】
第133話「3人分の死神を立たせておきました」
第134話「いざ知らず」
第135話「夜がくる」
第136話「勇むものの」
第137話「いざなぎ」
第138話「塔から落ちる」
第139話「彼は笑う」
第140話「Nによる殺生」
第141話「染みはたる」
第142話「愁う」
第143話「  」
第144話「a」

過去に類を見ないほどの喰種殲滅率を誇る一方で、民間人を巻き込む形での強引な組織運営を推し進める新局長・和修 吉福(旧多)に危機感を抱いた瓜江は、黒磐特等らと共に国家機関からの査問を受け入れさせようと画策する。

しかし、国家機関の役人達を前にした旧多は、背後に隠れさせていたロマとリオ(死堪)に、瓜江達も含めた全員の殺害を指示する。

一方、金木達が食料調達の為に大部隊を編成して出発した隙を突いて、オッガイ隊を率いた六月が「黒山羊」のアジトを強襲、留守を預かる四方やナキ達と交戦状態に入る。

董香と雛実は非戦闘員を先導して地下道から脱出しようとするが、鈴谷率いるSⅢ班が正面に立ち塞がり、絶体絶命の窮地を迎える。

解説と感想

えー、13巻なので表紙は什造(十三)というのは非常に分かりやすいですねww
まぁ、それはさておき…

本巻は、後々までファンの間で物議を醸す「問題の一冊」となるかもしれません。

どういう事かと言うと、物語が後半に入ってから此処に至るまで、短時間の内に局面が激しく切り替わるのが常になっていましたが、この巻では、それが遂に極大に達してしまったみたいなんですよね…

あまりにも激しく局面を切り替え過ぎた為に、それぞれに割り振ったページ数がどれもこれも中途半端になってしまい、結果としてすべての局面が「無理のある強引な展開」になってしまっています。

おそらくは、最終回までの残りの話数が既に決定していて、それに間に合わせるには、どうしても本巻で切り詰めざるを得なかったのだとは思いますが、しかし…

鈴谷ファンであれば、誰もが待ち望んでいたであろう「夢の対決」までがザックリと削られてしまっており、ワタクシ個人としては、途方に暮れるより他ない有様でございます。

既にアニメ化が決定している本作「:re」ですが、本巻の問題を踏まえた上で、もう一度慎重にプロットを練り直してから放映してくれる事を願うばかりです。

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