壊すべきは何ぞ
壊すべきは何ぞ
壊すべきは何ぞ
掲載:週間少年サンデー
著者:藤田 和日郎
第五巻 あらすじ
青一は、自分が「他の惑星と思われる場所」で「異形の生命体」と45年もの間戦い続けたという事実と、その最終的な顛末を、緑朗と歴代の総理大臣達の前で語って聞かせる。
青一の話を全て聞き終えた歴代の総理達は、日本の命運を託すべく、青一と緑朗を双亡亭へと送り届けようとするが、その道中、青一の顔に不吉な冷や汗が浮かぶ。
一方、双亡亭内部では、特殊部隊に随行していた霊能者達が次々と絵の中に取り込まれ、そして豹変した姿で再び現れる事態が相次ぐ。
誰もが根本的な攻略方法を思いつかぬまま、それでも務は、絵の中に取り込まれた者をなんとか救おうと策を講じる。
解説と感想
えー、四巻の感想とダダ被りで申し訳ないですが、相変わらず双亡亭内部ではグダグダとしたバトルが続いており、正直、食傷気味である事は否めません。
一応、青一の口から「45年の真実」が語られる事により、青一自身が双亡亭を目指す理由はハッキリしましたが、決して「自然な帰結」でもない為に、やはり、不完全燃焼したままの気持ちでページをめくる羽目になっている事は確かです。
まぁ、一貫して「どんなに強そうな人間にも、他者に触れられたくない心の闇がある」というテーゼが在る事は理解できましたが、ストーリー全体の起承転結という意味では、やはり、この辺りで新しい流れが欲しいところです。
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