~ Tokyo Ghoul returning with the great betrayal ~

本記事は「東京喰種:re」(トーキョーグール アールイー)の原作漫画第9巻の解説と感想(若干のネタバレを含む)です。

本作をアニメで初めて知った方は、参考にして下さい。

掲載:週刊ヤングジャンプ
著者:

第9巻 あらすじ

表紙:亜門 鋼太朗
【収録】
第87話「厭なこ」
第88話「はっぱ」
第89話「嘔吐すべき」
第90話「クズ」
第91話「うえ」
第92話「醜頭」
第93話「fの嘘」
第94話「広げる胸」
第95話「Am」
第96話「凝う血」
第97話「身一つ」
第98話「旧派」

遂に「アオギリの樹」の幹部であるタタラと対峙し、佳境を迎えた流島攻略。
「赫者」と化したタタラを法寺特等が上手く捌き、止めを刺したかのように見えた刹那…二人の間に割って入ったオウル(滝澤)がタタラを追い詰めて倒し、かつての上司であった法寺に対して自分の功績を認めるように促す。

しかし、その意に介さずにオウルの駆逐を班員に命じた法寺の態度に逆上した滝澤は、法寺とその班員全てを殺害し、最後の一人である真戸 暁準特等の首にも手を掛ける。

そこに現れた「ローブの大男」、亜門 鋼太朗が真戸を救い、滝澤に対して「生きて罪を償え」と説得するも、続けて現れた六月 透、そしてQs班の手によって亜門は倒され、滝澤は混乱を収められぬままに真戸を連れて流島を脱出する。

一方、和修 政は「アオギリの樹」の殲滅率が98%を超えた事によって作戦の終了を宣言し、加えて本土に於いて「コクリア」が襲撃され、有馬 貴将が殺害された事を全捜査官に告げるが、その直後、和修 常吉総議長を始めとした和修家全員の殺害が報告される。

解説と感想

さて、大方の予想通り「ローブの大男」の正体が亜門 鋼太朗だという事が判明したワケですが、登場当初はダメダメなニートであった米林 才子が「俺はもう…誰一人(仲間を)失いたくないんだ」という瓜江の想いを汲んで、涙ながらに亜門に止めを刺したシーンが、個人的には本巻最大の見所ではないかと思っております。

しかし、その反面、「オークション戦」で佐々木(金木)を圧倒し、本巻でもタタラを追い詰めて倒すほどの強さを見せた滝澤が、今さら真戸や亜門の言葉に大きくグラつくのは釈然としなかった事も確かです。
真戸を連れ去ったところで、その後、どうするのか??

加えて、和修 政は言及しなかったものの、「そもそもの元凶」である嘉納には(案の定)逃げられており、法寺特等の殉職も含めて、この流島攻略作戦自体が「失敗」ではなかったのかと思う次第です。

そして、本巻最後の最後で、嘉納とは別の意味での「最初からの黒幕」が、いよいよ大きく動き出すワケですが…

ちょっと、待ってもらっていいですか??

皆さん、すっかり忘れてるかもしれませんが、この「:re」は…

拙者
佐々木 琲世とクインクスの面々が主人公だったのでは!?

物語が後半に入ってもなお、先が読めませんorz

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