鬼滅の刃 第4巻-あらすじ&感想-

鬼滅の刃 第4巻-あらすじ&感想-

隊士同士の殺し合い、そして蜘蛛、糸…山の中に、一体何が??


~ 肆 ~

「階級が上の人を連れて来て!!」
掲載:週間少年ジャンプ
著者:

第4巻 ~強靭な刃~


「元・十二鬼月」である響凱(きょうがい)を倒し、捕らわれていた「稀血」の子供を救出する事に成功した炭治郎一行。
屋敷内で遭遇した謎の「猪頭」の男が、藤襲山での「最終選別」に生き残った仲間の一人である嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)である事が判明し、性格的な問題点を残しながらも行動を共にする事となる。

一行が次の任地である那田蜘蛛山に到着するや否や、何者かに操られた鬼殺隊士達が同士討ちをしている場面に遭遇する。

血鬼術によって繰り出される「蜘蛛の糸」によって操られているという事が判明したものの、それと同時に、群れては行動しない筈の鬼が複数存在する事を察知した炭治郎と伊之助は、全滅のリスクを残しながらも更に山の奥へと分け入る。

辛くも「操り糸」の鬼を撃破したものの、十二鬼月の存在を知らされて更なる窮地へと誘われる炭治郎と伊之助。
遅れて山に入り、奇妙なる「鬼と蜘蛛のキメラ」の攻撃を受けて毒に侵される善逸。

一行のピンチは続く。

解説と感想

さぁ、当初はダークな展開から漂う「マイナー感」によって打ち切りが危ぶまれていた鬼滅の刃も、熱烈なるファンの支持によって無事に4巻目の刊行を迎える事となりました。

特に本巻では、ファンの間で度々話題になっていた「他の鬼殺隊員達の姿や動向」が描写されており、それが更なる妄想議論を呼んでTwitter上で大きく賑わっていますww

参照 「鬼滅 村田」の検索結果

もう一つ、それまで一応は「人に近い姿」で描かれていた鬼が、本巻で「鬼と蜘蛛のキメラ」が登場した事によって、鬼にも様々なバリエーションが存在する事が示唆されたのが大きな変化点なのではないかと思われます。

つまり、一口に鬼と言っても外見が「そのまんまのバケモノ」の鬼も居れば、2巻に登場した珠世と愈󠄀史郎のように「ほぼ人間」の姿を保っている鬼も居て、その事が鬼殺隊員達の「現場対応」の難しさを物語っています。

個人的には「鬼の裏切り者」である珠世と愈󠄀史郎が存在するのであれば、逆に「人間の裏切り者」が、首領である鬼舞辻を始めとした鬼達に加担している可能性もあり、その事が千年以上も鬼を全滅させられないでいる原因の一つになっているのではないかと思います。

電書版検索


【次巻】鬼滅の刃 第5巻 ~地獄へ~
【前巻】鬼滅の刃 第3巻 ~己を鼓舞せよ~