鬼滅の刃 第19巻-あらすじ&感想-

鬼滅の刃 第19巻-あらすじ&感想-

カナヲと伊之助が仇敵・童磨を相手に奮闘する一方で、霞柱 時透 無一郎は過去最強の敵・上弦の壱と遭遇する。


~ 拾玖 ~

「我ら鬼殺隊は百世不磨」

【前巻まで】宿敵である童磨に力負けし、その体内に吸収された胡蝶 しのぶ。遅れて到着した栗花落 カナヲと伊之助は持てる力を全て振り絞って食い下がるが、尚も余裕を見せる上弦の弐。

第19巻 ~蝶の羽ばたき~

伊黒 小芭内
鬼滅の刃 第19巻
掲載週間少年ジャンプ
著者
評価★★★★★

上弦の弐である童磨を相手に、必死に食い下がるカナヲと伊之助。その戦いの中で伊之助は、童磨が自分の母親を殺した仇である事を知る。

仲間であるカナヲだけでなく、自らの仇でもある事を知った伊之助は新たな技を繰り出して童磨に追い縋るが、猗窩座が倒された事を感知した童磨は血鬼術で分身体を造り出してカナヲと伊之助の相手をさせ、自らはその場を立ち去ろうとする。

しかし、突如として身体に異変を感じた童磨は、その場に手を突いて蹲る。顔が、身体が腐食して溶解を始めていた。思い当たる節は唯一つ、吸収した筈の胡蝶 しのぶの身体には、事前に大量の毒が仕込まれていた!!

一方、悲鳴嶼と共に無惨を目指して駆けていた時透 無一郎は、鳴女の血鬼術による強制的な進路の変更によって、上弦の壱である黒死牟と遭遇する。

その風貌や、言葉や殺気、その全てが過去に出会ったどんな鬼よりも強い事を示す中、それでも臆さずに刀を抜いた時透を「異次元の速さ」の技が襲う。

解説と感想

前18巻に続き、複数個所での緊迫した激闘は、まだまだ続きます!!いや、むしろ、本19巻では「今までの戦いは何だったんだ!?」と思うほどの更なる恐怖が、我々読者を襲います。

そうです、いよいよ「上弦の壱」である黒死牟が、その秘密のベールを脱いで技を披露してくれるワケですが…この黒死牟という鬼の何が凄くて恐ろしいかというと、その技の全てに於いて「狡猾性」や「猟奇性」が一切無いという点なんです。

例えば「刀鍛冶の里」を襲った玉壺や半天狗などの他の上弦の場合、そのキャラクター性に依拠して「大量の魚」が襲ってくるという気持ちの悪さや、はたまた分身体を造り出して戦いを任せ、その間、本体はひたすら走って逃げ続けるといったセコさがあったわけですが…

黒死牟の場合、猗窩座と同様に究め続けた技の結晶のみで相手を捻じ伏せようとする「気概」や「殺気」が、群を抜いているという事なんですよね。

もちろん、この「鬼神」とも呼べる敵の相手が時透一人だけで務まるワケもなく、残りの柱が次々に到着しますが、しかし…最終的に4対1になって「やっと互角」です!!

ここまでの絵面や展開を見るに、とてもとても、誰一人死ぬ事なく、この黒死牟を倒せるとは到底思えません。一体、誰が犠牲になるのか…

確と覚悟した上で、本巻を手に取って下さい!!

拙者
まぁ、甘露寺さんの天然ぶりには素直に笑いましたけど

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