鬼滅の刃 第18巻-あらすじ&感想-

鬼滅の刃 第18巻-あらすじ&感想-

強敵・猗窩座の強さの秘密を推理し続けた炭治郎は、父親が生前に残した謎の言葉であった”透き通る世界”を体得し、遂に猗窩座の頸を斬る事に成功するが…?


~ 拾八 ~

「貴方 何のために生まれてきたの?」

【前巻まで】無限城の奥へと消えた鬼舞辻 無惨を追う最中、炭治郎は遂に、煉獄 杏寿郎の仇である猗窩座と再び相まみえる。

第18巻 ~懐古強襲~

栗花落 カナヲ
鬼滅の刃 第18巻
掲載週間少年ジャンプ
著者
評価★★★★★

一瞬たりとも気の抜けない苦戦の中で、猗窩座の強さの秘密を推理し続けた炭治郎は、父親が生前に残した謎の言葉であった”透き通る世界”を体得し、遂に攻撃を見切って頸を斬る事に成功する。

しかし、頭部を落とされた筈の猗窩座の身体が崩壊しないばかりか、頸の傷口が閉じ、再び攻撃を始める。

一方、師である胡蝶 しのぶを目の前で失った栗花落 カナヲは、激昂を必死に抑えつつ、本来であれば一対一では勝てるはずのない強敵、上弦の弐・童磨と対峙する。

童磨の多彩にして強力な「氷」の血鬼術に対して、天性の動体視力と体幹能力で果敢に追い縋るカナヲ。しかし、それでもなお埋め難い実力差の前に負傷が積み重なる中、突如として天井を破り、鴉に案内された嘴平 伊之助が降り立つ。

初対面であると思われた童磨と伊之助に意外な接点が発覚し、カナヲに加えて伊之助までも、必ずや童磨を倒して復讐を果たす事を誓う。

解説と感想

前17巻に続き、複数個所での緊迫した激闘に目が離せない本巻では、上弦の弐である童磨に果敢に挑むカナヲの元に、なんと伊之助が助太刀に現れます!!

これは、我々ファンの誰もが予想し得なかった事であり、本誌掲載時には大喝采を浴びました。そして、またもや意外なる童磨の独白により、遂に伊之助の出生の秘密が明らかになりますが…

しかし、この童磨という男、終始柔らかな表情と言葉遣いとは裏腹に、過去に登場した他の全ての鬼に勝るとも劣らない、悪逆非道なる経歴の持ち主であり、一部のファンの間で「鬼になる以前からのサイコパス気質だったのでは??」という推測さえ飛び交いました。

まぁ、「桃太郎」以来、知能が低く粗暴に描かれる事が定番となっている「鬼」という生き物の中にも、童磨のような知能の高い、トリックスター的な存在が居た方がストーリーに新鮮さを与えて面白いと、個人的には思うワケですが…

カナヲや伊之助のファンにとっては堪ったものではなかった様子で、Twitter上では「童磨許さん!!」と怒号が飛び交いましたww

頸を斬られたにも係わらず身体が崩壊しなかった猗窩座の内面で、一体、何が起こったのか…
伊之助の出生の秘密と、冷徹非道なる童磨の過去、その接点とは何なのか…

緊迫と驚愕の本巻を、是非ともご自分の目で確かめて下さい。

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【前巻】鬼滅の刃 第17巻 ~受け継ぐ者たち~