~ 拾伍 ~
「良かったな…炭治郎…禰󠄀豆子」
【前巻まで】”痣”の発現に伴って復調を果たし、見事に玉壺を討ち取った時透 無一郎。一方、半天狗の分身体である”憎珀天”(ぞうはくてん)に行く手を阻まれた炭治郎たちを甘露寺 蜜璃が救うが、血鬼術としては過去最大級の出力を誇る憎珀天の攻撃に苦戦を強いられる。
第15巻 ~彼は誰時・朝ぼらけ~
恋柱・甘露寺 蜜璃が半天狗の分身・再集合形態である「憎珀天」(ぞうはくてん)の攻撃を一手に引き受けている間に、炭治郎達が子ネズミ程にも小さい本体を探す。
その作戦は功を奏し、遂に本体を追い詰めた炭治郎は頸に刃を押し込む。
しかし、今度は身体を巨大化させて反撃を試みるという、予想外の意地を見せる半天狗。
禰󠄀豆子と玄弥の協力によって何とか危機を脱したものの、勢い余った半天狗、炭治郎、禰󠄀豆子の三人は崖下へと落下してしまう。
玄弥の怪力によって両腕を引き千切られていた半天狗は、体力の回復の為に、逃げ遅れた刀鍛冶を襲って喰おうとする。
それを察した炭治郎は間髪入れずに追い駆けようとするが、そこに、朝日が昇り始める…
逃げ遅れた刀鍛冶を救う為に、禰󠄀豆子を見捨てて半天狗を追撃するのか??
禰󠄀豆子の身を日陰に隠す為に、刀鍛冶を見捨てて半天狗を放置するのか??
今、炭治郎は人生最大の苦渋なる決断を迫られる。
解説と感想
(- ε -;)フウッいやはや、この巻も凄い…
煉獄 杏寿郎が凄絶なる殉職を遂げた第8巻に続き、本巻もまた、ファンの間で末永く語り継がれる「珠玉の一冊」となるでしょう。
なにしろ、
ね、禰󠄀豆子がぁぁぁ!?
これ以上はホントに言えません(-人-;)ユルシテ
また、我々読者の間でも「玉壺と一、二を争う卑怯者」として名高い(?)半天狗がどのような末路を辿ったのか、その回想シーンも必見です。
例えば妓夫太郎と堕姫のように、ある意味では仕方のない事情があって鬼に為った者もいれば、この半天狗のように成るべくして鬼に成った筋金入りのワルも居るワケでして…
「鬼にもいろんなヤツが居るんだなぁ…」
と、改めて思わされます。
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