鬼滅の刃 第14巻－あらすじ＆感想－

第14巻 ～無一郎の無～

「上弦の伍」である玉壺の血鬼術によって「水牢」に捕われた時透は、薄れゆく意識の中で在りし日の父の言葉を思い出し、今一度、「誰かの為」に力をふるう事を決意し水牢を脱出する。

一方、「上弦の肆」である半天狗の複数の分身体に苦しめられた炭治郎が、遂に「小さな本体」を探し当てて頸を斬ったと思いきや…分身体の「再集合形態」に阻まれ、更なる苦戦を強いられる。

そこへ「恋柱」である甘露寺が応援に駆け付け、再集合体の苛烈な攻撃を一手に引き受けている間に、炭治郎達が再び本体を探すという作戦に出るが…！？

解説と感想

前巻に引き続き「壺鬼側」と「分身鬼側」という二つの場面が交互に切り替わるので、状況の把握が追い付かなくなりそうですが、とりあえず、本巻で注目すべき見所は二つです。

まずは「壺鬼」である玉壺の、文字通りの「生臭さ」を漂わせた気持ち悪さですね。
その外見といい、台詞といい、ここまでの全巻を通じて最も気持ちの悪い鬼として


を授与したいと思いますww

もう一つは「恋柱」である甘露寺 蜜璃の、新体操の動きを採り入れた


です。

ナレーションにおいて「技の速度は宇髄天元をも上回っている」と説明されていますが、表紙にも描かれている”鞭”に似た特殊な形状の日輪刀を操っての高速＆広範囲の攻撃は、柱の中でも一、二位を争う強さなのではないかと容易に想像させます。

ただし、それでも敵を圧倒するまでに至らないのは、言わずもがな敵も「上弦の肆」だからであり、攻撃のバリエーションと、それに対処する「面倒くささ」という点に於いては、確実に妓夫太郎、堕姫兄妹を上回るでしょう。

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