鬼滅の刃 第13巻-あらすじ&感想-

鬼滅の刃 第13巻-あらすじ&感想-

「二体の上弦」の強襲により、吉原の遊郭での戦いすら超える、過去最悪の惨事が刀鍛冶の里を襲う。


~ 拾参 ~

「鬼狩りの最大の武器である呼吸を止めた」

【前巻まで】妓夫太郎と堕姫が討伐された事を受けて、鬼舞辻 無惨は他の上弦の鬼全員を招集して綱紀の引き締めを図る。その一方で、昏睡状態から復帰した炭治郎が刀の修理を要請する為に”刀鍛冶の里”を訪れると、そこには戦闘訓練用の機械人形”縁壱零式”を強引に拝借して訓練する、”霞柱”時透 無一郎の姿があった。

第13巻 ~遷移変転~


鬼滅の刃 第13巻
掲載週間少年ジャンプ
著者
評価★★★★★

炭治郎と時透が会話していた部屋に、まるで人間のように違和感なくスルリと入り込んだ「老鬼」。時透の流石の反応で難なく頸を斬ったかに見えたが、先の妓夫太郎、堕姫兄妹との戦いを経験していた炭治郎は、上弦の鬼は頸を斬ってもすぐには死なない場合がある事を警告する。

案の定、斬り離した頭と胴体から「生える」ようにして、新たに二体の鬼が出現。
またもや、二体同時に頸を斬り落とさねばならないという難事を予感する炭治郎。

しかし、事態は更に悪い方向へ。

分裂した片方の鬼が手にしていた「団扇」によって、屋外へと吹き飛ばされる時透。
そこへ不死川 玄弥が駆け付け、手にしていた猟銃のような武器で二体の鬼を撃ち、頸を跳ね飛ばしたものの、二体の鬼は更に分裂して「計四体」に。

一方、屋外へと吹飛ばされた時透は、そこで新たな「壺鬼」と遭遇する。
「水」を操る血鬼術によって身動きを封じられる時透。

吉原の遊郭での戦いすら超える、過去最悪の惨事が刀鍛冶の里を襲う。

解説と感想

いやはや、この巻はモノ凄い事になってますよ(°Д°;)

鬼も含めた登場人物が入れ替り立ち替りするので、我々読者も状況の把握が困難になってしまいますが、極端にネタバレしない範囲でまとめると、

「分身鬼×4++壺鬼」
VS.
「柱×2+炭治郎+玄弥+禰󠄀豆子」

という、大混戦の構図になります。

えっ、「」とは何かですって??

いやもう、驚くというか、呆れ果てるというか…
分身鬼の出自に係わるネタバレになるので詳しくは書きませんが、簡単に言うと…

卑怯者の成れの果てか\(`Д´メ)!!

といった感じですww

で、前12巻のラストのコマで猟銃のようなモノを構えていた玄弥の戦闘スタイルが、いよいよ明らかになります。いや、戦闘スタイルなどと書くと、「あれっ、玄弥って悲鳴嶼の弟子じゃなかったっけ??岩の呼吸を使うんじゃないの??」と思われるかもしれません。

結論を言ってしまうと、玄弥は岩の呼吸を使いません

確かに、刀剣という近接戦用の武器をメインにして戦う集団の中に於いて、銃器の存在は中距離支援という非常に重要な役割を果たす事となりますので、柱合会議などの討論の結果として玄弥が「銃手」(ガンナー)に任命されたのかもしれないと、当初はワタクシも思いました。

しかし、本巻を読み進めていくと、その予想はハズレである事が判ります。

いや、それどころか、玄弥は鬼殺隊の中で唯一人の特異体質の持ち主であり、銃器の使用は、その特異体質の極めて危険な副作用が進行してしまう前に、短期決戦を図る為のものである事が明らかになります。

はたして、玄弥の特異体質とは何なのか、そして、危険を伴う副作用の進行とは何なのか…
是非とも、御自分の目で確かめて下さい。

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【次巻】鬼滅の刃 第14巻 ~無一郎の無~
【前巻】鬼滅の刃 第12巻 ~上弦集結~