~ 漆 ~
「夢を見ながら 死ねるなんて 幸せだよね」
第7巻 ~狭所の攻防~
胡蝶の屋敷での療養と特訓を終えた炭治郎、善逸、伊之助の三名は、「炎柱」煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)の任務に付き添う形で、人が大量に消えているという列車に乗り込む。
その列車には、鬼舞辻から今一度のチャンスを与えられた下弦の鬼「魘夢」(えんむ)が待ち構えており、強制催眠の血鬼術で炭治郎達をも含めた乗客全員を眠りに落とす。
夢の中という、今まで経験した事がない場所での「戦いにさえならない状況」に四苦八苦する炭治郎達を、意外な人物が意外な方法で起こすが…
解説と感想
さて、炭治郎達にとって「戦力差」という意味での過去最大のピンチは、やはり、現役の十二鬼月に遭遇した那田蜘蛛山での戦いであったと思われますが、「状況の異常性」という事であれば、間違いなく本巻が過去最大のピンチでしょう。なにしろ「○○○が×××で起こさなかったら確実に全員死んでいた」という状況ですww
ともあれ、大正時代という設定だけは微妙でツッコミどころが残るものの、独特のクセのある登場人物たちが最初はケンカしながらも、より強大な敵と立ち向かう為に自分の役目を理解し、一致団結する…というジャンプ漫画の王道が最大限に反映されている本巻は、末永く本棚に残しておきたい一冊です。
個人的に最大の見どころだと思う場面は、善逸が禰󠄀豆子のピンチを「霹靂一閃 六連」で救った際に言ったセリフ、
「禰󠄀豆子ちゃんは俺が守る」(キリッ)
ですね!!
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