~ Tokyo Ghoul returning with the great betrayal ~

本記事は「東京喰種:re」(トーキョーグール アールイー)の原作漫画第7巻の解説と感想(若干のネタバレを含む)です。

本作をアニメで初めて知った方は、参考にして下さい。

掲載:週刊ヤングジャンプ
著者:

第7巻 あらすじ

表紙:金木 研
【収録】
第64話「喰う腑」
第65話「重歩」
第66話「古き護り」
第67話「器移」
第68話「Sのそれ」
第69話「施浄」
第70話「カミナリウサギ」
第71話「望苦」
第72話「失神と伝導」
第73話「花」
第74話「EF」
第75話「Kの卵」

作家の高槻 泉(芳村 エト)が喰種収容所「コクリア」に収監されるのと時を同じくして、悲願である「アオギリ殲滅」を果たすべく編成されたCCGの攻撃部隊が、遂に「流島」への上陸を開始した。
一方、6区の喰種たちのリーダーである万丈 数壱(かずいち)の協力を取り付けた霧嶋 アヤトは、同じくコクリアに収監されている笛口 雛実(ひなみ)を奪い返すべく二度目の「コクリア破り」を敢行する。

既に「カネキケン」としての記憶を取り戻していた佐々木は、やはり雛実を救出する為に事前に準備を進めていたが、奇しくも同時に侵入したアヤト達と協力し合う形となり、収監されている喰種たちを順次開放しながら、コクリアを下へ、下へと潜って行く。

遂に雛実が収監されている独房を探り当てて救出する事に成功した佐々木は、現在、唯一の脱出口である「最下層廃棄プレス場」を目指すが、その途中、有馬 貴将の追撃によって絶体絶命のピンチを迎えていたアヤト達と入れ替わる形で「死神」と対峙する。

尚も大きく開く有馬との戦力差に絶望して、戦いを放棄しようとする佐々木。
旧多一等の知謀によって、プレス機に飲み込まれようとするアヤトと万丈達。

しかし、その両者に意外な人物が手を差し伸べる。

解説と感想

いよいよ、我らの「ちゃんヒナ」を救出するべく、アヤト達が二度目のコクリア破りを敢行するスリリングな巻となったワケですが…しかし!!

ここでツッコミ炸裂でありますww

「アヤト君、ソレをドコで手に入れたの??」

これはいくらなんでも唐突過ぎますし、不自然極まりないので、誰が「ソレ」をアヤトに託したのかは、後々に作中で説明されるでしょう。
(説明されなければ、喰種史に残る大ブーイングモノです)

また、本巻は前作の中で結局は説明されなかった、いくつかの謎について(やっと)タネ明かしが為される重要な巻となっています。

・ピエロの「宗太」の正体
・四方とアヤト、トーカの繋がり
・永近 英良(ヒデ)の消息

しかし、それらの謎が明かされても尚、物語の舞台から霧が晴れる事はなく、いくつかの謎が依然としてベッタリと貼り付いたままです。

・オロチ(西尾 錦)が「喰種狩り」をしていた理由、特にトルソーを追っていた理由とは?
・喰種である霧嶋 董香が、病院に何の用事があったのか?
・「ローブの大男」はコクリア側と流島側のどちららに現れるのか?その最終目的は?
・「へのへのもへじマスク」のスケアクロウの正体と目的は?
・謎の組織「V」の人員はCCGにどれぐらい入り込んでいるのか?
・「隻眼の王」は誰なのか?

前六巻に於いて、ワタクシは「スケアクロウの正体はヒデなのではないか?」と予想しましたが、本巻の描写を見るに、どうやらハズれだった様子ですorz

そんなワケで、スリリングな展開が続いて状況が二転、三転する本巻最大の見どころは、「ナルカミ」と「IXA」を破壊された有馬が、いよいよ奥の手である「第三のクインケ」を手にする場面と、大人しく収監されたかに見えたエトが、「やっぱ、ヤーメた!!」とばかりに「あの場所」に降臨なされる場面です。

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