30歳
全てを失くした男の
転職先は戦地だった

BATTLE GROUND WORKERS

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掲載:週間ビッグコミック スピリッツ
著者:竹良 実
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第1巻


十代の頃に両親を事故で亡くし、育ての親であった祖父母をも亡くした平 仁一朗たいら じんいちろう)は、30歳の誕生日を失業中という最悪の形で迎えた。

そんなある日、外務省から届いた一通の適性通知書に縋りつく形で、仁一朗は遠隔操作型の戦闘ロボットである「RIZE」(ライズ)を操縦し、異世界からの侵略者「亞害体」(あがいたい)と戦う仕事を選ぶことになる。

しかし、仁一朗と同期に入隊した他の隊員達もまた、同様に「なんらかの事情」を抱えた者達であり、足並みの揃わぬ戦いの日々が続く。

解説と感想

現在、ワタクシがイチ推しする作品が念願の単行本化を果たしました!!

この作品の特筆すべき点は、なんといっても主人公である平 仁一朗が良い意味で「平凡な中年」であるという点です。

ワタクシの年代などは特にそうですが、主人公が「古の〇〇族の血を引く末裔」であったり、「究極兵器××の適合者」であったりする、いわゆる「チート設定」に飽きている読者も多いのではないかと思います。

もちろん、主人公である以上は他の登場キャラクター達と一線を画する部分が無ければ、物語として成立しない事も確かです。

その辺りの微妙な匙加減を、本作では「チームが抱える諸問題を主人公が試行錯誤の上に解決する」という方法論で描く事により、我々読者が自然に感情移入ができる形で仕上げています。

また、それと同様に主人公たちが操縦する戦闘ロボット「RIZE」も、やはり「良い意味でカッコ悪い」のも外せない特徴です。


あくまでも、物語の中心を「人間ドラマ」に置く事により、読者の対象を「一部のマニア」ではなく、広く一般に募っている事が窺えます。

「平凡な中年が試行錯誤の末に世界を守る」

この新しい潮流に、今後も要注目です!!

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