~ Tokyo Ghoul returning with the great betrayal ~



「僕は、僕が生きてきた20年間を知りません」

 本記事は「東京喰種:re」(トーキョーグール アールイー)の原作漫画第2巻の解説と感想(若干のネタバレを含む)です。

掲載:週刊ヤングジャンプ
著者:

第2巻 あらすじ

表紙:霧嶋 董香
【収録】
第10話「擬枠」
第11話「待ち甲斐」
第12話「枯魂」
第13話「ああ降ろう、血」
第14話「韻に触れる」
第15話「更努」
第16話「右」
第17話「モテ」
第18話「渡し舟」
第19話「パーティ」
第20話「回転移動」

トルソーを捕り逃がした佐々木らクインクス班に与えられた次なる任務は、「ナッツクラッカー」と呼ばれる人身斡旋役の喰種と接触し、都内で定期的に開催されていると噂される「人間オークション」についての情報を探り出す事であった。

女装してナイトクラブに潜入したクインクス班は、思惑通りにナッツクラッカーと接触し、表向きはパーティーと称した人間オークションの開催情報を入手する。

局長の実子にして作戦を指揮する和修 政(まつり)準特等捜査官は、この報告を受けてクインクス班の六月 透(むつき とおる)三等捜査官に単独で囮役になる事を命じるが、このオークションに「ビッグマダム」と呼ばれる富豪喰種が参加する可能性が高い事から、忌まわしき因縁を持つ鈴屋 什造(じゅうぞう)準特等捜査官が自分も一緒に囮役になる事を提案する。

人間オークションの開催当日、ナッツクラッカーが手配した車の中で眠らされた六月は、目が覚めた時にはスポットライトが当たるステージの上で「商品」として紹介されていた。
あまりの急展開に茫然自失とした六月は「落札済み」として控室に連行されるが、次に紹介された鈴屋は右脚の義足に仕込んでおいたナイフ型のクインケを抜き、ステージ上の喰種に奇襲を仕掛ける。

この鈴屋の攻撃を合図として、会場周辺を包囲していたCCGの各班が一斉突入。
喰種側の警備として雇われていた「アオギリの樹」のメンバーとの戦いが、会場内のあらゆる場所で繰り広げられ、人間と喰種、双方の屍が山のよう積み重なる。

解説と感想

さて、表紙でお分かりのように、霧嶋 董香(きりしま とうか)が美人になって(?)再登場致します。前作でトーカファンだった人にとっては、感涙モノのシーンでしょう。

しかし、その直後の「人間オークション掃討戦」では、実に多くの喰種集団がそれぞれの思惑の元に動くので、我々読者も次の展開が全く読めずに、頭の中がカオス状態になる事は必至です。

そんな中で唯一、「キタァァァァ!」と手に汗を握らせてくれる本巻最大の見どころは、女装した什造が右脚の義足を「ガシャン」と開いて、ナイフ型のクインケを取り出すシーンです。
やはり、什造は有馬の次に強い「No.2」であるという認識で間違いないでしょう。

聖地巡礼

本巻に登場する「人間オークション」の会場となったミュージアムには、実在するモデルが存在します。 それは「所沢市民文化センターミューズ」です。


この動画をご覧になると「あっ、この場所は○○と××の戦闘シーンの場所だ!!」と、ハッキリわかる箇所が幾つかありますので、是非ともご自分の目でチェックしてみて下さい。

また、このミュージアムを実際に訪れた方のブログ記事も見つけましたので、併せてご覧になれば色々と捗る(?)と思います。

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