呪術廻戦 第7巻-あらすじ&感想-

呪術廻戦 第7巻-あらすじ&感想-

特級呪霊・花御(はなみ)の強襲すら陽動だった!!特級呪物・呪胎九相図(じゅたいくそうず)の強奪という失態は、虎杖の運命の歯車を大きく加速させる。


◎~ ~◎

「我慢比べしよっか💗」

【前巻まで】呪術高専姉妹校交流戦に呪霊と呪詛師が乱入するという前代未聞の珍事に、文字通り一丸となって対抗する東京校と京都校の生徒たち。最終的には五条 悟の介入によって特級呪霊・花御が退けられ、虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)も着実なる成長を遂げるが、その裏では、もう一つの恐るべき作戦が完遂されていた。

第7巻 ~起首雷同~


呪術廻戦 第7巻
掲載週間少年ジャンプ
著者
評価★★★☆☆
交流戦を襲った特級呪霊・花御(はなみ)と数名の呪詛師は、高専側総員の対処で辛くも退けられた。しかし、実際にはそれすらも陽動であり、もう一人の特級呪霊である真人(まひと)によって特級呪物・呪胎九相図じゅたいくそうず)が持ち去られるという失態に終わる。

早速、持ち帰った九相図に人間の肉体を与えた真人は、受肉体となった壊相(えそう)と血塗(けちず)の二人に「宿儺の指」の回収を命じる。

一方、マンションのエントランス(入口)部分で呪霊に殺害されるという事件が相次ぎ、その被害者たちの共通の知人に事情を聴くべく埼玉県さいたま市の中学校を訪れた1年生三人は、被害者たちが在学中に自殺の名所として知られる「八十八橋」(やそはちばし)で肝試しを行っていた事実を突き止める。

しかし、その肝試しの様子を伏黒 恵の姉である津美紀(つみき)が友人と一緒に見物していた事実も発覚し、津美紀が現在、病院で意識不明状態で寝たきりになっているのは、その際に呪いを被ったのではないかと推理し、単身で決着を図ろうとする恵であったが…?。

解説と感想

波乱の姉妹校交流戦に一応の決着がつき、物語は再び日常の任務へと戻ります。しかし、本巻では未だ明らかになりませんが、結論だけ言ってしまうと1年生の三人が三人共に「非常にヤバイ修羅場」に足を突っ込んでしまう事となります。

何がヤバイかって、本巻で遭遇する敵が直接的に強いとか弱いとかいう話ではなく、「呪いが呪いを呼ぶ」という、ある意味で「呪術師の本質」とも呼べる泥沼に、いよいよ三人が飛び込んでいく…という事なんですね。

一応、本巻では三人共に、それぞれ敵を倒して表面的には「大勝利」となりますので、それぞれのキャラのファンにとっては「よしっ、よくやった!!」と言える内容ではあるかと思います。

が…一部では「推し殺し三銃士」と呼ばれるほど、作者である芥見下々氏は常に「エゲつない伏線」を用意していますので、虎杖、伏黒、釘崎のファンの方々は常に覚悟を以って本先品を読み進めて頂きたいと思います。


さて、そういったストーリー全体の流れはひとまず置いておき、本巻単体の「見どころ」を申し上げますと…。

今までは、どちらかと言えば他人のサポート役に回る事が多かった伏黒が、五条のアドバイスを思い出した結果、いよいよ「自分の殻」を破って領域展開を会得するシーンではないかと思います。

まぁ、伏黒は本来的に禪院家の血筋であり、彼の「十種影法術」(とくさのかげほうじゅつ)自体が禪院家の「相伝術式」ですからね。血統の良さという事で言えば、五条、乙骨に次ぐ「No.3」と言っても過言ではありません。

1年生三人の行く末に、今後も注目です!!

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